研究課題/領域番号 |
21592728
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
山田 聡子 中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (80285238)
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研究分担者 |
太田 勝正 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60194156)
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キーワード | 実習指導者 / 臨地実習 / 看護教育 |
研究概要 |
【研究目的】本研究の目的は,実習指導者に期待する役割の見直しと役割を果たすための対策を検討することである.「臨地実習指導者役割」58項目を用いたデルファイ調査を平成21年度から22年度にかけて実施した.その成果として臨地実習に関する専門家が認識する臨地実習指導者の役割が明らかになった.23年度は臨地実習指導者を対象に,実習指導者自身が認識する役割を明らかにする. 【調査結果概要】全国の医療機能評価認定病院2445施設(平成23年度現在)から無作為に抽出した803施設に調査協力を依頼し,承諾を得た168施設を調査対象施設とした.調査対象施設に所属する臨地実習指導者を対象として質問紙調査を実施した.この調査は無記名自記式調査法とし,対象者各自が投函する方法とした.調査票の返送をもって同意とみなした.調査実施にあたり研究者所属施設の研究倫理審査を受審し承認を得た。調査の結果,906名の有効回答を得た.実習指導者の9割以上が,実習目的・目標そして実習の進め方を確認しておくことや,患者から実習協力の同意を得ること,学生受け持ち患者の安全・安楽を確保することなどを不可欠な役割だと認識していた.一方,関連文献の活用を学生に促すことや予習課題を提示すること,受け入れ病棟として実習指導案を立案しておくことについては,意見がわかれた.調査結果について引き続き分析を進めていく.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査結果の分析を進め、実習指導者の役割の見直しを含めた対策案を作成することを本研究の目標としていた.しかし,対策案の作成および専門家への提示までには至っていない.よって,「やや遅れている」との評価とした.
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今後の研究の推進方策 |
今後,分析を更に進め,また,対策案作成に向けた更なる調査を実施することで,実際的な提案に帰結させる予定である.
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