研究課題/領域番号 |
21592742
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
二渡 玉江 群馬大学, 医学部, 教授 (00143206)
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研究分担者 |
神田 清子 群馬大学, 医学部, 教授 (40134291)
堀越 政孝 群馬大学, 医学部, 助教 (80451722)
武居 明美 群馬大学, 医学部, 助教 (70431715)
中西 陽子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (50258886)
廣瀬 規代美 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (80258889)
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キーワード | 乳がん / 温存療法 / 放射線治療 / 看護援助 / モデル |
研究概要 |
今年度は、アセスメントツール作成に基礎資料を得ることを目的に、乳房温存術後放射線治療を受ける乳がん患者に対する専門職(乳がん看護認定看護師)のケア内容と課題の把握を行った。 日本看護協会ホームページの乳がん看護認定看護師名簿に氏名、もしくは勤務先を公表している看護師(2010年7月末現在)を対象とし、無記名式質問紙調査を郵送法で実施した。調査内容は、放射線治療前・中・後の実施ケア内容は選択式回答、課題は自由記述とした。 その結果、放射線治療前ではケア内容の約半数の項目で実施頻度が70%を超えていた。放射線治療中では約90%の項目で30~50%未満の実施頻度であり、放射線治療後ではすべての項目で40~60%の実施頻度であった。また、看護ケアの課題として抽出したカテゴリは、【質の高い放射線看護の実践】、【継続的ケアシステムの確立】、【連携の充実】の3つであった。 乳房温存術後に放射線治療を受ける乳がん患者に対する看護について、治療中・後の取り組みを強化する必要性が示唆された。さらに、看護の質の向上のためには、今回抽出された、質の高い放射線看護の実践、継続的ケアシステムの確立、連携の充実に向けた具体的方略の実施が重要である。 今後はこれらの結果と患者側の問題状況、ケアニーズを反映したツール作成を進める。
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