看護実践における療養行動支援の効果的な普及と定着を目指し、2型糖尿病患者の患者特性を考慮した自己管理行動支援プログラムソフト(案)作成した。作成した支援プログラムソフト(案)を用いた、臨床での介入支援を行い、そのプログラムソフト(案)の有効性の検討を行うために、糖尿病専門外来を持つ複数の病院の医師および看護師との連絡調整を行った。また、食事摂取量を調査する質問紙の妥当性と信頼性を担保する必要があり、日本人における食事摂取量を評価するための簡易質問紙(1975年に作成)を基盤に現在の食生活を評価できる内容にするために簡易調査票の修正版を作成した。 そして、プログラムソフト(案)を用いた支援を病院の看護師と共に実施するために保健学倫理委員会での承認を得て、研究目標1)自己管理行動支援プログラムソフト(案)を用いた、臨床における介入支援による有効性の検討のための調査を実施している。2)上記のプログラムソフト(案)を用いた看護実践業務における利便性と効率性の検討、3)上記のプログラムソフト(案)を用いた療養介入支援における看護実践の質の変化の検討を同時に実施したいと考えている。 研究フィールドとしては、訪問看護の利用者および病院施設での外来通院中の患者を対象に介入研究を実施している。実施方法は、訪問看護および病院の糖尿病の認定看護師に、調査内容を説明し、実施は各施設の担当者に依頼している。今後は、対象者数を増やし、成果を上げることができるよう研究を継続する予定である。
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