研究課題/領域番号 |
21592753
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
南川 貴子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (20314883)
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研究分担者 |
田村 綾子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10227275)
市原 多香子 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (10274268)
桑村 由美 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (90284322)
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キーワード | 看護 / 脳卒中 / 急性期 / 廃用症候群 |
研究概要 |
脳卒中患者発症後の、慢性期の患者に起こっている様々な問題の中でも、廃用症候群による2次的な障害によって生活に支障を期待きたしている患者がたいへん多い。そのため本研究では、脳卒中発症急性期から慢性期の状況を視座し、脳卒中発症当初から患者にかかわる機会が医療職者の中で最も多い看護師が、患者の廃用症候群予防を念頭に置いた日常生活の支援のプログラムの開発・実施を行うことで、慢性期で問題となる廃用症候群の予防ができる可能があると考えた。 文献検討で日本での脳卒中患者の急性期から回復期の廃用症候群予防の方法を確認したところ、廃用症候群予防目的で看護師が実施して、廃用症候群の改善が認められたケアとしては、ポジショニング、ROM訓練、腹臥位療法、足浴、入浴、可動域訓練などであったが、いずれも慢性期になってからのケアであった。また、急性期や回復期の早い段階から看護ケアの中にROM訓練を組み入れた、関節拘縮の予防を試みているものの、RCT研究はなされていなかった。(平成23年度Blankenbergeで行われたEuropean Association Neurosciences Nursesにおいて発表)。 当初の研究予定では、下肢の廃用性筋委縮の予防を中心としたプログラムの開発を予定していたが、「脳卒中ガイドライン2009」の普及に伴い、早期からの離床・歩行が行われるようになったことと、上肢は日常生活に大きな影響があるにもかかわらず、下肢と比べて研究されていないことが文献検討の結果明らかになった。そこで、今年度の研究では、様々な廃用症候群の中から、上肢の廃用性筋委縮と関節拘縮に着目し、まず脳卒中患者のSCUと急性期病棟において、廃用症候群予防に関する介入研究を試みている。平成25年3月にその成果の一部をAmerican Association Neurosciences Nursesで発表する予定である。
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