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2011 年度 実績報告書

2型糖尿病患者における血糖コントロールとストレス対処系の関連および介入効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21592758
研究機関佐賀大学

研究代表者

大田 明英  佐賀大学, 医学部, 教授 (40128129)

研究分担者 古賀 明美  佐賀大学, 医学部, 准教授 (00336140)
キーワード2型糖尿病 / 視床下部・下垂体・副腎系 / ストレス / セルフマネジメント
研究概要

【目的】今年度は、前年度に引き続き2型糖尿病患者において、計算ストレス負荷前後のストレス関連ホルモン濃度を測定するとともに、ストレスマネジメントを含むセルフマネジメントプログラムの介入を行うことによリストレス対処系(HPA-axis)の機能や血糖コントロール、ストレス対処関連能力の改善がみられるかの点を明らかにすることを目的とした。
【方法】2型糖尿病患者43名(前年度より対象者を増やしたができるだけ薬剤治療の影響のない患者に分析を絞ったために対象数減となった)および性・年齢をマッチさせた健常人31名において、自覚ストレス度、ストレス対処関連能力(コヒアレンス感、セルフエフィカシー)を質問紙調査により、また計算ストレス負荷前後のストレス関連ホルモン血中濃度(ACTH・コルチゾール・アドレナリン・ノルアドレナリン)、HbAlc値を調べた。さらに、同意が得られた患者(結局参加は4名)に対してセルフマネジメントプログラム(週1回2時間を6週間)を施行し、介入前後に同様の調査を行うことにより介入効果を検討した。
【結果】患者群は健常群より自覚ストレス度が有意に高く、コヒアレンス感が低かったが、これらのスコアとHbAlc値との関連性はなかった。患者群において、自覚ストレス度とコヒアレンス感およびセルフエフィカシーの間には有意な負の相関(r=-0.641、r=-0.542)が認められた。患者群では計算ストレス負荷後のHPA-axisの反応性がやや低い傾向はみられたが、統計学的には対象群との問に有意な差を認めることはできなかった。セルフマネジメントプログラム介入効果については、参加者が少なく十分な検討ができなかったが、介入後にHbAlc値、自覚ストレスの程度およびコヒアレンス感の改善傾向がみられた。今後介入例数を増やして効果を検証していく必要があると思われた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Functional disturbance of the stress-adaptation system in patients with scleroderma2011

    • 著者名/発表者名
      Matsuura E, Ohta A, Suematsu R, et al
    • 雑誌名

      Modern Rheumatology

      巻: 21 ページ: 397-405

    • DOI

      10.1007/s10165-010-0412-5

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Imbalance in the stress-adaptation system in patients with inflammatory bowel disease2011

    • 著者名/発表者名
      Kuroki T, Ohta A, Sherriff-Tadano R, et al
    • 雑誌名

      Biological Research for Nursing

      巻: 13 ページ: 391-398

    • DOI

      10.1177/1099800410388638

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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