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2011 年度 実績報告書

脳損傷患者の認知機能評価方法の開発-LOCFASの臨床応用に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 21592761
研究機関札幌市立大学

研究代表者

神島 滋子  札幌市立大学, 看護学部, 助教 (00433136)

研究分担者 奥宮 暁子  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (20152431)
キーワード認知機能 / 高次脳機能障害 / 脳損傷 / 評価 / アセスメント
研究概要

平成23年度の研究目的は前年までに作成したLOCFAS日本語版を用いて行った調査を本にLOCFAS日本語版の信頼性・妥当性について分析し検証することであった。
内容妥当性は合計61名の患者についてLOCFAS日本語版、Glasgow Coma Scale (GCS)、Japan Coma Scale (JCS)、Mini-Mental State Examination (MMSE)、NIH Stroke Scale (NIHSS)、Functional Independence Measure (FIM)について評価した。レベル毎のCronbachα係数は0.866~0.948であり、高い信頼性が確認できた。また、LOCFAS日本語版と他の尺度との順位相関係数を求めた。強い相関を認め、意識障害、神経学的重症度、認知機能、日常生活の自立度の面から基準関連妥当性を確認できた。また、患者の背景として急性期病棟の患者と回復期病棟の違いについても検討したところ、回復期病棟の患者ではLOCFAS日本語版とFIMの間でのみ有意な相関を認めなかった。このことは、高次脳機能障害の見えない障害とされる特徴を表すものと考えられ、意識障害が改善してくると日常生活の自立度と認知機能の評価は必ずしも一致しなくなり、見えない障害になること可能性があることを示唆するものである。
また、評価者間信頼性の分析では研究者と臨床看護師で10組のペアが同一の患者を評価した結果からκ係数を求めて検証した。κ=0.112~0.980であり10例中4例は一致度が高かったがその他は一致度にばらつきが見られた。これはビデオなど同一場面での評価が困難であることや、評価方法の統一が十分でなかったことが原因と考えられ、今後LOCFAS日本語版の精密な解説やトレーニング方法の周知が必要と考える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] くも膜下出血患者の認知機能の回復過程の報告-The Levels of Cognitive Functioning Assessment Scale : LOCFASを利用して2012

    • 著者名/発表者名
      神島滋子、奥宮暁子
    • 雑誌名

      日本脳神経看護研究学会誌

      巻: 34(2) ページ: 161-166

    • 査読あり
  • [学会発表] 脳損傷患者におけるLOCFAS日本語版の信頼性・妥当性の検討2011

    • 著者名/発表者名
      神島滋子
    • 学会等名
      第31回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      高知
    • 年月日
      2011-12-02
  • [学会発表] LOCFASを利用したくも膜下出血患者の高次脳機能の経過観察2011

    • 著者名/発表者名
      神島滋子、奥宮暁子
    • 学会等名
      第38回日本脳神経看護研究学会
    • 発表場所
      富山
    • 年月日
      2011-10-01

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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