研究課題
【はじめに】在宅における療養生活の質の維持向上を図るためには家族への継続的なケア技術の指導やこころの支えることができるため、在宅療養における末期がん患者の家族を支援するための相談や教育指導内容をシステム構築した。【具体的内容】その平成22年度に構築した在宅療養支援システム本構築システムのメニュー画面の身体状態項目に「疼痛コントロール」ボタンを設けた。患者・家族は在宅システムでこのボタンから、訪問看護師はペインスケールを数値で入力できた。またペインスケールは家族も入力することができ、訪問看護ステーションへ転送可能であり、その訪問看護ステーションでは入力結果をグラフ表示できた。これらからは、限られた時間の訪問看護だけでは患者の痛みに関する情報を十分把握できなかったが、本支援システムを利活用することで訪問看護時以外の疼痛状態をも経時的に把握することができた。家族も痛みの記録をすることで患者の痛みの程度を知ることができた。以上のことから、終末期がん患者の疼痛コントロールのための情報収集やリアルタイム情報が得られ、早急な援助が期待できる。【結論】本構築システムは在宅療養における終末期がん患者の疼痛に関する情報を経時的・リアルタイムに把握できるため、疼痛コントロール支援につながる在宅療養支援システムが構築できた。在宅療養では身近にいる家族に負担が大きいため、家族を支援できるシステムは重要である。
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International Journal of Computer Assisted Radiology and Surgery
巻: Vol.6 ページ: 314-315