研究課題/領域番号 |
21592773
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研究機関 | 梅花女子大学 |
研究代表者 |
稲垣 美紀 梅花女子大学, 看護学部, 准教授 (60326288)
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研究分担者 |
高見沢 恵美子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (00286907)
石澤 美保子 奈良県立医科大学, 看護学部, 教授 (10458078)
藤原 尚子 梅花女子大学, 看護学部, 講師 (90469544)
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キーワード | 意思決定 / 心臓血管外科手術 / 周手術期 |
研究概要 |
平成21・22年度に心臓血管外科手術を受ける患者の意思決定支援システムの課題と期待されている意思決定サポートシステムの明確化をしたことによって得られた結果に基づいて、意思決定サポートシステムを考案した。特に、心臓血管外科手術を受ける患者は、医師からの手術や手術の必要性について、十分に理解することが手術の意思決定に大きく影響していた。しかし、心臓外科血管手術を必要とする患者や家族にとって、医師からの手術や疾患に関する内容は専門的で理解しにくく、患者や家族にとってより理解しやすい情報提供システムが必要であることと考えられた。研究協力施設の医師の協力を得て、実際の患者および家族への手術説明の場面で、医師が記載した図や説明内容についてデータを収集した。データに基に、コンピューター技術者の協力を得て、手術説明時により視覚的に理解しやすいCG画像を作成した。前年度までの研究結果から患者や家族は、手術手技といった手術のそのものより、手術の必要性を理解することが意思決定に重要であることが考えられた。したがって、CG作成過程においては、患者や家族が心臓の解剖や心不全等の病態といった内容を理解しやすいよう検討し、さらに研究機関の医師のスーパーバイズを受け、医師が実際に使用可能なデータとなるよう改良した。また、作成したCG画像は、当該研究機関のみでの使用だけではなく、国内の全医療機関で広く普及することを視野に入れ、次世代携帯端末で使用可能にするため、無料のアプリとした。作成したアプリの使用に関しては、研究協力機関の医師等にヒアリングし、運用体制の検討を行った。
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