研究課題/領域番号 |
21592776
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
東 ますみ 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 准教授 (50310743)
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研究分担者 |
稲田 紘 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 教授 (20028393)
石垣 恭子 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 教授 (20253619)
神崎 初美 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (80295774)
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キーワード | 糖尿病 / 自己管理 / 遠隔看護 |
研究概要 |
平成22年度は、2型糖尿病患者で、セルフレギュレーションプロセスを促進させるための「気づきを促す」、「具体的な解決策を示す」、「良い面への積極的な強化を行う」などのフィードバックを用いた遠隔看護を提供する介入群、フィードバックのない自己完結型の遠隔看護である準介入群、外来での看護支援を行う通常群の3群から、行動変容や負担感情、満足度、糖尿病のコントロール状態を示す生理的データを収集した。 介入群、準介入群には、平成21年度に作成したマニュアルと動画を配布し、携帯電話や尿糖計等の初期設定や操作方法で、戸惑わない工夫を行ったため、現時点では介入群13名中脱落者は2名、準介入群11名中脱落者0名と脱落率は当初想定していたよりも少数となっている。 介入群には、1週間に1回セルフモニタリングシートに、体重や体脂肪率、歩数や消費カロリー、食事写真やメニュー名、摂取カロリー等の数値やグラフを、A4サイズの用紙にまとめ、さらにそれらのデータからアセスメントした結果をフィードバックのコメントとして記載し、印刷したものを自宅に郵送している。このフィードバックのコメントが患者のセルフレギュレーションプロセスを促進させると仮定していたが、フィードバックのない自己完結型の準介入群でも、体重やHbAlc値が減少する患者が多くいるため、引き続き対象者数を増やす必要がある。遠隔看護に対する満足度に関しては、「満足した」「役に立った」「このシステムを他の糖尿病患者に勧めたい」と回答する割合は、現時点では、介入群の方が多い結果となっている。
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