• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

クリティカルケア領域における看護師のモニタリング機能のモデル構築とその評価

研究課題

研究課題/領域番号 21592782
研究機関東邦大学

研究代表者

福田 美和子  東邦大学, 医学部, 准教授 (80318873)

キーワードクリティカルケア看護 / 臨床判断 / モニタリング機能 / 概念分析 / モデル
研究概要

昨年度は、モニタリング機能の具体理論を抽出するために、WalkerとAvantが提唱した理論構築の方法を用いることの有用性を検討した上で、その理論構築の第一段階である概念分析をおこなった。この概念分析により、理論を構成する「モニタリング機能」という概念特性が明らかにした。結果として、「モニタリング機能」に含まれる要素として、クリティカルケア看護師の臨床状況を把握する視点に、他の臨床状況とは異なる側面が抽出された。それは、クリティカルケア看護師が常に臨床状況を見る視点には、(1)患者の状態の変化と成り行きが臨床判断根拠となり、モニタリングする項目を決定していること、(2)モニタリングしていることで「気がかり」なことが生じた場合には、その原因探索をする行為と判断に向かうこと、の2点が常に行われていることがわかった。さらに、この二つが相互に関連しあいながら、その場にあった看護介入方法を決定していることが推測された。また、モニタリング機能は、患者の状態が維持・回復していく方向にあるときは、それが助長するよう看護介入がなされるが、異常につながる方向にあるときは医師への報告と速やかな医療行為による対応の必要性を模索することが推測された。
以上の結果から、今後、医行為に対する裁量権の課題からみたモニタリング機能の特性を加味したモデル構築の必要性が見出され、このことも含めたモデル構築を目指していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 看護実践を語る意味-心臓外科手術直後の回復を支えるモニタリング機能-2010

    • 著者名/発表者名
      福田美和子
    • 学会等名
      第37回日本集中治療医学会学術集会
    • 発表場所
      リーガロイヤルホテル広島
    • 年月日
      2010-03-06

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi