研究課題/領域番号 |
21592788
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
平元 泉 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60272051)
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研究分担者 |
平 むつ子 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (20463804)
内山 英里子 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (20553390)
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キーワード | 小児 / 口腔保健 / 歯磨き / 障害児歯科 / 歯科保健教育 / 発達障害 / 身体障害 / 特別支援教育 |
研究概要 |
【目的】A県内の特別支援学校に通学している障害児の歯磨き行動を明らかにし、就学児童の歯科保健に対する支援のあり方を検討することを目的に調査を行った。 【方法】1.対象:A県内の特別支援学校のうち盲・聾を除く11校および2分校に通学している障害児の保護者を対象とした。3.方法:自作の質問紙を使用した。質問項目は、対象児の属性、「歯磨き行動」、保護者による「仕上げ磨きの大変さ」について選択肢から回答してもらった。4.分析方法:「歯磨き行動」「仕上げ磨きの大変さ」について、学部別、障害別に比較した。 【結果】1.対象の概要:A県内11校および2分校すべての協力が得られた。在校生数1,094名中、830名の回答が得られた(回収率75.9%)。そのうちの829名を対象とした(有効回答率99.9%)。学年別では、小学部234名(28.2%)、中学部232名(28.0%)、高等部363名(43.8%)であった。手帳の所持別では、身体障害者手帳が202名(24.2%)、療育手帳が573名(69.1%)、手帳なしが54名(6.5%)であった。2.歯磨き行動の学部別比較:「歯磨き」「水を口に含む」「ブクブクうがい」「ガラガラうがい」ができる割合は、小学部が中学高等部より割合が少なかった(p<0.001)。障害別比較では、4項目ともに身体障害が知的障害より割合が少なかった(p<0.001)。3.仕上げ磨きの学部別比較:仕上げ磨きを実施しているのは、小学部209名(89.3%)、中学高等部294名(49.2%)であった。そのうち「とても大変・やや大変」と回答したのは、小学部の割合が多かった(p<0.001)。障害別比較では、知的障害の割合が多かった(p<0.001)。就学前から歯磨きやうがい、仕上げ磨きに関する適切な習慣づけができるような支援の必要性が明らかになった。
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