研究概要 |
1. 心身症・神経症児と家族に対するケアモデルの作成 平成23年度に,心身症・神経症児の不適応行動と関連因子および看護介入方法に関する調査結果をもとに,文献検討の結果を参考にしながら,看護診断名として心身症・神経症児の不適応行動をあげ,その診断指標と関連因子について明確化し整理した。次に,各看護診断に対する妥当な看護介入方法を,事例や専門家集団による審議をもとに,抽出した。これらの過程から,心身症・神経症児と家族に対するケアモデルを作成した。 2. ケアモデルを効果的に活用するためのアセスメントシートの作成 診断指標と関連因子をもとに,看護診断のためのアセスメント時に使用するためのアセスメントシートを作成した。また,経過記録等の書式を作成し,アセスメントから看護介入までの一貫した記録用紙を整備した。 3. 心身症・神経症児と家族に対するケアモデルの検証 その後,アセスメントシートを活用して,実際の心身症・神経症児と家族に対するケアを行い,看護診断を導きだし,実際の症例に適用できるのか検討を重ねた。その結果,心身症・神経症児と家族に対するケアモデルを活用することにより,適切な看護診断をすることができることが確認された。また,これらの過程を通して,心身症・神経症児と家族に対する専門的なケアを実施するために必要な教育内容の精選を行った。 4. 研究成果の公表 以上の結果は学会等で公表し,また,研究成果報告書としてまとめ,国内の看護系大学に送付した。
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