• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

1型糖尿病を持つ子どもの学校生活を支援するための教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21592794
研究機関東京学芸大学

研究代表者

竹鼻 ゆかり  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30296545)

キーワード1型糖尿病 / 保健指導 / 学習教材 / 小児慢性疾患 / ケースメソッド
研究概要

本研究の3年間の目的は、1型糖尿病の子どもの学校生活を支援するための教材を開発し、評価することである。
研究の最終年度にあたる本年は、昨年までに作成し、実施した教育プログラムならびにプログラムの評価方法を修正し、プログラムを改訂した。また、3年間の成果発表とまとめを行った。
具体的には、H22年度に作成した1型糖尿病の子どもを理解し、彼らの学校生活を支援するための学習教材と学習指導案、評価用紙を改訂した。改訂した指導案を用い、公立中学校2校6クラスに対し、準実験デザインによる介入研究を行った。その結果、短期効果においては、対照群に比べ、介入群のほうが有意に理解と支援の態度が高まり、介入効果が認められた。しかしながら、1カ月後の継続効果については、差が見られず改善の余地が示された。本指導法は、1型糖尿病のみならず、慢性疾患の子どもの理解を促すための方法として活用できることが示唆された。
また、1型糖尿病の理解を促すための電子書籍を作成し、ウェブ上で公開した。さらに、A3版の簡略パンフレットも作成し、紙媒体と電子書籍とした。本書は、新たに発症した子どもの保護者や、担任の理解を促し、学校で必要な支援を簡潔にまとめた啓発パンフレットである。今回電子書籍としてウェブ上で公開したことにより、1型糖尿病の啓発パンフレットとして、広く社会に発信できた。
教員に対しては、昨年度に引き続き、教員や養護教諭が1型糖尿病の子どもの生活課題を理解するための教員研修等を行った。方法は昨年度と同様、1型糖尿病の高校生のキャリア支援に関するケースを用いたケースメソッド教育により行った。特に今年度は、ディスカッションリーダーの発問の仕方について検討し、参加者の理解が深まる討論方法を導いた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 学校における慢性疾患の子どもを支援するための指導法の評価-1型糖尿病の子どもの支援を中心に-2012

    • 著者名/発表者名
      竹鼻ゆかり
    • 雑誌名

      学校保健研究

      巻: 54 ページ: 4-15

  • [学会発表] 慢性疾患の子どもを理解し支援するための指導法の開発と評価2011

    • 著者名/発表者名
      竹鼻ゆかり、朝倉隆司、正木賢一、遠藤真紀子、山本浩二
    • 学会等名
      第58回日本学校保健学会
    • 発表場所
      名古屋大学(名古屋市)
    • 年月日
      2011-11-13
  • [学会発表] 1型糖尿病患者を理解するためのケースの開発と評価2011

    • 著者名/発表者名
      名嘉真香小里、竹鼻ゆかり、藤井仁美, 他
    • 学会等名
      第54日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      札幌プリンスホテル(札幌市)
    • 年月日
      2011-05-21
  • [備考]

    • URL

      http://mixpaper.jp/scr/book_detail.php?id=4f814ae750ebd

  • [備考]

    • URL

      http://mixpaper.jp/scr/book_detail.php?id=4f815b66eld27

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi