若年性乳がん女性における患者-性役割間の葛藤構造を基盤とした治療継続支援の開発

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21592796
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生涯発達看護学
• 研究機関: 新潟大学
• 研究代表者: 内山 美枝子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10444184)
• 研究分担者: 佐山 光子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50149184) ; 定方 美枝子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00179532) ; 石田 真由美 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40361894)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2012
• キーワード: 母性 / 女性看護学

研究概要

本研究は,若年性乳がん女性ががんとともに生きる患者役割と女性として抱えている性役割に注目し,その問題構造を明らかにすることを目的とする.本調査では,若年性乳がん女性である「当事者」とその「支援者」であるがん専門看護師,乳がん看護認定看護師にインタビュー調査を実施し,質的分析を行った.若年性の乳がん女性は,治療過程において性役割遂行の困難さがある半面,性役割遂行が闘病意欲に影響していることを見いだすことができた.若年性乳がん女性に対して,性役割を遂行しながら治療継続ができる支援体制の具体化が今後の課題といえる.

研究成果

• [雑誌論文] 手記にみるマンモグラフィ受検時の体験構造 (2013)
  • 著者名/発表者名: 内山美枝子
  • 雑誌名: 新潟大学医学部保健学科対象との関係形成の準備初回の反応重視若年者の介入計略情報開示した時を逃さない紀要 巻: 10巻 ページ: 79-88
• [雑誌論文] 治療過程で生じる乳がん女性の心身苦痛体験の構造モデル (2011)
  • 著者名/発表者名: 内山美枝子
  • 雑誌名: 日本がん看聞かない対応話しだす環境護学会誌 巻: 25巻 ページ: 24-34
  • 査読あり
• [雑誌論文] 若年性乳がん体カテゴリー影響の方向性概念個別対応の限界個別的対応験者のライフストーリーからみる治療過程における『子の存在』の意味づけ (2011)
  • 著者名/発表者名: 内山美枝子,青山友香里
  • 雑誌名: 第41回日本看護学会論文集論文集母性看護 巻: 41巻 ページ: 126-129
  • 査読あり
• [学会発表] 若年性乳がん女性の患者役割と性役割における支援者の認識構造 (2012)
  • 著者名/発表者名: 内山美枝子
  • 発表場所: 松江市
  • 年月日: 20120200
• [学会発表] 若年性乳がん女性の患者役割と性役割における葛藤構造 (2012)
  • 著者名/発表者名: 内山美枝子
  • 学会等名: 第26回日本がん看護学会学術集会
  • 発表場所: 松江市
  • 年月日: 20120200
• [学会発表] 成人期女性における性役割と乳がん治療過程に関する文献検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 内山美枝子
  • 学会等名: 第25回日本がん看護学会学術集会
  • 発表場所: 神戸市
  • 年月日: 20110200
• [学会発表] A県内における乳がん患者の通院治療における看護支援の現状 (2010)
  • 著者名/発表者名: 内山美枝子,山崎真子
  • 学会等名: 第41回日本看護学会成人看護II
  • 発表場所: 福岡市
  • 年月日: 20100800
• [学会発表] 若年性乳がん体験者のライフストーリーからみる治療過程における『子の存在』の意味づけ (2010)
  • 著者名/発表者名: 内山美枝子,青山友香里
  • 学会等名: 第41回日本看護学会母性看護
  • 発表場所: つくば市
  • 年月日: 20100700
• [学会発表] 子宮がん再発を経験した女性の追加治療における意思決定に影響する要因 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大場葵,内山美枝子
  • 学会等名: 日本保健医療行動科学会
  • 発表場所: 神戸市
  • 年月日: 20090600
• [備考] 図3.本研究のホームページ(Top page)若年性乳がん体験者の医療と生活をつなぐ[figure]
• [備考] 本研究における研究協力応募と情報提供のためホームページを2009年9月から開設した(図3)。[figure]
  • URL: http://www.clg.niigata-u.ac.jp/~ucci-/index.