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2011 年度 実績報告書

睡眠時に起こるアトピー性皮膚炎を持つ幼児の掻痒感への対処法と効果

研究課題

研究課題/領域番号 21592799
研究機関岐阜大学

研究代表者

杉浦 太一  岐阜大学, 医学部, 教授 (20273203)

研究分担者 大橋 麗子  岐阜大学, 医学部, 助教 (90612614)
キーワード幼児 / アトピー性皮膚炎 / 母親の疲労 / 掻痒感への対処 / 看護
研究概要

平成23年度に検討した内容を踏まえて、母親が記入するアトピー性皮膚炎日記を完成・印刷を行った。次に、アトピー性皮膚炎の幼児の母親の疲労度とその要因の調査として、病院小児科および小児科医院の協力と保育園の協力を得て、蓄積的疲労徴候インデックス(CFSI)と育児困難感に関する質問紙調査を実施した。307部の配布中162部の回収となり、無効回答2部を除く回収率は52%であった。保育園におけるアトピー性皮膚炎の有症率は29.9%であった。Visual Analog Scaleによる子育ての大変さは、アレルギーのない子どもの育児をする母親群(n=67)で52.3±22.6、アトピー性皮膚炎以外のアレルギー性疾患の子どもの育児をする母親群(n=46)は50.2±21.1であった。それに対して、アトピー性皮膚炎の子どもの育児をする母親群(n=47)の子育ての大変さは60.0±22.2と高めになっていた。この傾向は、母親の年代を30代前半までと30代後半以降の2群に分けてみた場合でも同様になっていた。ただし、20代~30代前半の母親の方が子育ての大変さが高い傾向にあった。
母親の蓄積的疲労度の傾向を仕事に直接関係する6項目を除いて平均訴え率を算出したところ、「イライラの状態」が30.0%、「不安感」が19.3%となり高い傾向となっていた。個別の質問項目の内容で訴え率をみたところ、「ちょっとしたことでもすぐにおこりだすことがある」の訴え率が68.1%と非常に高くなっていた。その他にも「よく肩がこる」の訴え率も64.4%と高くなっていた。8つの特性の中で、慢性疲労徴候と一般的疲労、イライラの状態の特性に属する質問の訴え率が高くなっていた。8つの特性には含まれないが、「家族の世話で追いまくられている」の訴え率が33.8%と高くなっていた。

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公開日: 2013-06-26  

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