研究課題/領域番号 |
21592802
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
南田 智子 三重大学, 医学部, 助教 (60378297)
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研究分担者 |
井関 敦子 三重大学, 医学部, 准教授 (10363201)
岡野 禎治 三重大学, 保健管理センター, 教授 (90169128)
井村 真澄 日本赤十字看護大学, 母性看護学・大学院・国際保健助産学, 教授 (30407621)
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キーワード | 直接母乳哺育 / 唾液中コルチゾール / 唾液中クロモグラニンA / 疲労度 / ストレス度 / 母乳育児自己効力感 / Bonding scale |
研究概要 |
(1)研究I:「直接母乳哺育後のストレス評価」 昨年度に引き続き、質問紙調査を行った。対象の予定者数は、正期産経膣分娩となり分娩早期から児のほしがるサインにあわせて制限なく頻回に直接母乳哺育を行っている成人初産褥婦(以下A群)250名と、施設で定められた授乳時間(約3時間間隔)に直接母乳哺育をしている成人初産褥婦(以下B群)250名であり、調査期限は平成22年10月であった。しかし回収率が低く、調査期限までに予定数に達しない可能性があったため、平成22年8月に倫理委員会に研究計画変更申請を行い、調査期間を平成23年8月に延長した。現在も調査中である。 (2)研究II:「唾液中コルチゾールとクロモグラニンによる直接母乳哺育後のストレス評価」 A群・B群を対象に直接母乳哺育前後の唾液採取による唾液中コルチゾール・クロモグラニンAの測定と研究Iの質問紙調査を行った。まず平成21年10月~11月に正期産経膣分娩で直接母乳哺育を行っている成人初産褥婦6名を対象に、パイロットスタディを行った。その結果、授乳前後の唾液中コルチゾールとクロモグラニンAの値は、産褥1日・産褥3日ともに授乳後の方が低かった。 本調査は平成21年12月~平成22年4月に行った。同意取得例数は87名であり、実施例数はA群39名・B群39名の計78名であった。唾液採取や質問紙記入時には母児の安全確保のため、児を安全な所に寝かせた状態で行うよう同意説明文書に記載し、口頭でも説明した。その結果、母児の心身への負荷や侵襲は認められなかった。現在、データ分析を行っている。
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