研究課題/領域番号 |
21592809
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
正岡 経子 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (30326615)
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研究分担者 |
松尾 睦 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (20268593)
林 佳子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (50455630)
丸山 知子 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (80165951)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 妊産婦ケア / 助産師 / 経験知 / ナラティブ分析 |
研究概要 |
平成24年度は、これまでの助産師対象のインタビュー助産師の経験知について病院助産師と助産院助産師の比較分析を行った。その結果、病院助産師は【正常・異常の見極めと医師とよぶタイミング】【医療介入のある分娩と自然分娩の女性の変化の違い】【女性の気持ちに添う満足な出産】【妊娠-自然出産-母乳育児のつながり】【医師との交渉術】という5つのカテゴリーが抽出された。助産院助産師は【妊娠ケアからの継続性に基づく分娩経過の判断】【母体搬送のタイミングの見極め】【胎児の健康状態と女性の内面の見極め】【女性の産む力と自然回復力】【女性が満足する出産】【出産は女性と家族の生活のプロセスであり人生そのもの】【医師との信頼関係の構築】という7つのカテゴリーが抽出された。病院助産師の経験知は、医療介入をできるだけ回避し自然なお産をするケア経験の積み重ねにより生み出されたものである。一方、開業助産師の経験知は、自己の裁量をもつと同時にその責任を負わなければならない立場でケアをした経験から獲得されたものであると考えられた。自己のケアの評価をダイレクトに受けることは、内省的実践の動機づけにつながり、経験からの学びをより促進するものとなることが示唆された。 これらの結果を基に無記名自記式の質問紙を作成し、助産師31名を対象にパイロットスタディを行った。調査項目は、妊産婦ケアの経験について12カテゴリー93項目、助産師の経験知に関して10カテゴリー87項目設定した。質問紙は、全国の病院および診療所432ヵ所(無作為抽出)の看護責任者に調査を依頼し163ヵ所の施設から協力を得ることができた。全国の助産院410ヵ所にも質問紙を郵送し合計2794名の助産師に質問紙を郵送した結果、質問紙は1185部回収(回収率42.4%)され、現在助産師の経験知獲得フェーズモデル構築に向け分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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