平成21年度に実施した調査から得られた、看護師が行うがん化学療法中の子どもの食事への援助となる【消化器症状に対する援助】【好中球減少症に対する援助】【摂食行動の自立に向けた援助】【食べられないときには強制しない援助】【親の副作用や食事に関する心配事への働きかけ】【子どもの間で起こる情報交換】の6つの援助内容を踏まえ、小児がん化学療法を受けている子どもの副作用症状に合わせた食生活セルフマネジメント支援プログラムを作成した。 計画段階にあった消化器症状や好中球減少時の症状のセルフケアマネジメントだけでなく、制限による寂しさや不安を緩和させる心身の緩和ケア、さらには、食事を通'じた発達段階に応じた自立への支援として、食育や健康リテラシー、退院後の長期フォローアップや成人移行支援の観点を加えた検討を進めた。また、評価項目となるアウトカム指標に、体重、ローレル指数、総タンパク、プレアルブミン、レチノール結合タンパク、コレステロール、自己の目標達成率を加えた。介入時期については初回治療時は避けずに、病棟の看護師長および病棟医長などとの相談により本調査への可否を決定しながら、決定することとした。
|