南タイ・南フランス、日本で産痛緩和に関する助産ケアの実態調査を行った。タイでは過去の助産師のケア方法、十代で出産した女性の実態、青年期女性の産痛についての意識調査を行った。日本国内では麻酔分娩と自然分娩の産婦との比較調査やパニック事例の調査等を行った。研究の成果は、南タイの産痛緩和に関する実態と過去の助産方法を把握できたこと、タイ南部の十代女性に対する母子保健教育の問題点を提示できたことである。南フランスでは、ラマーズ法は衰退しており、現在では硬膜外麻酔婚中心の分娩の実態を把握できたとともに、分娩方法を選択する女性の意思の尊重や、麻酔分娩における産婦の満足と充実感に配慮したコミュニケーションの在り方に示唆を得た。また、日本における麻酔分娩と自然分娩の女性の意識の比較や、パニック事例の産婦に対するコミュニケーションの在り方についての成果が得られた。
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