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2009 年度 実績報告書

妊娠経過における骨盤底筋力の変化-正常妊婦と子宮頸管無力症妊婦の比較-

研究課題

研究課題/領域番号 21592821
研究機関山梨県立大学

研究代表者

名取 初美  山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (10347370)

研究分担者 平田 良江  公立大学法人山梨県立大学, 看護学部, 講師 (50326097)
キーワード妊娠 / 子宮頸管無力症 / 骨盤底筋
研究概要

平成21年度には、正常妊婦17人、子宮頸管無力症妊婦13人に対し、妊娠16週~19週(第1期)、妊娠24週~28週(第2期)、妊娠30週~34週(第3期)、妊娠36週以降(第4期)に、データ収集を実施した。データ収集は、(1)骨盤外計測(稜間径、棘間径、大転子間径)、(2)会陰腱中心の長さ、(3)骨盤底筋収縮力、診療録からの分娩所要時間、出生時体重、分娩時妊娠週数である。(3)は子宮頸管無力症妊婦には第2期以降に実施した。データ分析対象は正常妊婦14人、子宮頸管無力症妊婦10人とした。
現在までに明らかになった結果は、以下のとおりである。
1. 子宮頸管無力症妊婦のうち、1人は妊娠19週で死産した。他の1人は妊娠22週で他院に緊急搬送され、妊娠30週で早産した。
2. 正常妊婦では初産婦6人、経産婦8人、子宮頸管無力症妊婦では、初産婦1人、経産婦9人であった。子宮頸管無力症妊婦の初産婦は、過去2回妊娠16週で死産の既往があった。今回の妊娠で初めて子宮頸管無力症と診断されたのは2人であり、今回10人全員が子宮頸管縫縮術を受けていた。
3. 正常妊婦、子宮頸管無力症妊婦の体重、身長、分娩週数、出生時児体重に差はなかった。
4. 妊娠経過に伴って、正常妊婦と子宮頸管無力症妊婦ともに、会陰腱中が伸展する。しかし伸展は、正常妊婦が子宮頸管無力症妊婦を上回っていた。
5. 骨盤底筋収縮力は、正常妊婦は妊娠の進行に係わらずほとんど変化がなかった。しかし、子宮頸管無力症妊婦は軽度の上昇を見た。
今後詳細に分析し、妊娠経過での骨盤底筋力等の変化、正常妊婦と子宮頸管無力症妊婦の比較を実施していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 妊娠中期から後期における正常妊婦と子宮頸管無力症妊婦の会陰腱中の長さの比較2010

    • 著者名/発表者名
      名取初美
    • 学会等名
      日本助産学会
    • 発表場所
      つくば市
    • 年月日
      2010-03-21

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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