研究課題/領域番号 |
21592827
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
楢木野 裕美 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (90285320)
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研究分担者 |
鈴木 敦子 四日市看護医療大学, 看護学部, 教授 (50196789)
高橋 清子 園田学園女子大学, 人間健康学部, 講師 (90343251)
岡崎 裕子 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (00382250)
羽畑 正孝 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (60530318)
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キーワード | 医療参画 / 親・医療者協働 / プレパレーションシステム |
研究概要 |
平成22年度の予定は、親・医療者協働ケアシステム試案を作成すること、親・医療者協働ケアシステム試案の実践に向けた親のアセスメントシートの作成と評価指標を検討するにある。 親・医療者協働ケアシステム試案の作成について、検査・処置のケアモデルを軸にしなだら、協働的パートナーシップ理論に基づいて試案を作成することにした。協働的パートナーシップ理論に関する学習会の後、その考え方から、ケアモデルに示された項目の組み立てを行い、項目の精錬を行っているところであり、合意に至るまで検討を続行する。 親のアセスメントシートの作成について、文献及び先行研究から、親についての検討を行った。親の因子として、親の性格特性として4項目(例:親は心配性か)、親の不安の程度として3項目(例:親の表情、顔色、態度)、親子関係として6項目(例:普段から子どもを褒めるか)、検査や処置に対する親の理解として3項目(例:方法を理解しているか)、親の心構えの程度として1項目、過去の医療経験時の親の関わり方として8項目(例:子どもが入院したことがあるか)、親から子どもへの説明内容として3項目(例:親が説明をしたいか)、親がどのように子どもを支援したいと考えているかとして3項目、親が評価する子どもの能力として5項目、(例:子どもの性格の捉え方)医療者との協働的パートナーシップに対する親の考えとして7項目(例:)の計43項目を抽出した。親のアセスメントシートの妥当性及び信頼性について、今後検討していく必要があり、親に関わる実践者に対してその検証のための調査を続行している。 親に対する評価指標について、親役割指標の活用、子どもに対する評価指標について不安の行動評価を用いるが、合わせて質的な分析をするかどうかは今後の検討である。また、医療者に対して、親・医療者協働ケアシステム試案の活用に関する実用性を面接法によりデータを収集し、質的分析をしていく必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究実施に向けて、研究倫理審査を段階的に受けているため、当初予定より時間を要していること、親のアセスメントシートについて、妥当性及び信頼性を高めるために調査の追加が必要であると判断し、実施に向けた準備をしているためである。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画上、親のアセスメントシートの信頼性及び信頼性を高めるための調査を追加するが、研究の方向に変更はない。また、協働的パートナーシップ理論に基づいて試案の作成を目指すことになったが、試案の精度を高めるためである。全般的な遅れはあるが、予定の検討を進めた上で、試案の実践を行い、評価指標を活用しながら評価をしていく。
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