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2011 年度 実績報告書

看護師が行う子どもへのプレパレーション実践導入モデルの検討

研究課題

研究課題/領域番号 21592830
研究機関県立広島大学

研究代表者

松森 直美  県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (20336845)

キーワードプレパレーション / 看護師 / 小児看護専門看護師 / ケアモデル / 子ども / 家族
研究概要

1.臨床現場におけるプレパレーションに関する現在の看護師の認識と課題の明確化
昨年共同調査を行ったドイツおよび日本国内における小児看護師のプレパレーションに関する認識を比較分析し、課題と対策を検討したものを論文にまとめ、ドイツ国内にて誌上発表を行った。
2.CNSを含めた看護師による実践を通したケアモデル試行事例の収集
(1)ケアモデルの試行事例の分析と解説について各実践現場の看護師により原稿を作成し、その編集を出版社の協力を得て行った。編集したものを出版するため現在校正を行っている段階である。
(2)国内で使用したケアモデルの調査票をドイツ語に翻訳し、ドイツにおけるプレパレーションの看護実践例を収集するため、NRWカトリック社会福祉大学看護学部マイケル・イスフォルト教授に協力を依頼した。集めた事例をまとめ、日本とドイツの実践の比較分析を行いたいと考えている。
3.国内外における医療文化および看護教育制度の比較検討
ドイツの医療文化および看護教育制度に関する資料を日本国内およびドイツの看護関係者から収集した。今後、日本の看護教育制度と比較し検討する予定である。
4.小児看護師を対象とした公開講座の企画
次年度10月に3回の予定で、プレパレーションの実践を含めたケアモデルの実践講座を企画した。
この講座で2-(1)でまとめた事例集を活用し、実践例の紹介と参加者による実践例の報告など受講の様子を通して、受講後の看護師の意識の変化を把握する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

臨床現場におけるプレパレーションの実践状況およびケアモデルを活用した実践例の収集をまとめることができ、看護師を対象とした公開講座の企画まで達成できているので、当初の計画はほぼ順調に進展していると考える。

今後の研究の推進方策

国内外の医療処置を受ける子どもと家族へのプレパレーションを含んだケアモデルの実践状況の質的な分析と現在企画している公開講座を予定通り開催し、講座の内容を精選することが次年度の課題となっている。
公開講座にどれだけの看護師が参加するか、また受講の反応などが現段階で予測できない状況である。所属大学の地域連携センターにも協力を依頼し開催の準備を進めたいと考えている。
さらに、ドイツ・NRWカトリック社会福祉大学看護学部マイケル・イスフォルト教授との連携も継続する必要がある。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 手術を受けた子どもへのプレパレーションに関する親の意識2011

    • 著者名/発表者名
      松森 直美, 蝦名美智子,杉本陽子,楢木野裕美,佐藤洋子,岡田洋子,今野美紀,高橋清子,橋本ゆかり
    • 雑誌名

      日本小児看護学会誌

      巻: 20(2) ページ: 1-9

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Die Reduzierung von Angsten von Kindern vor Untersuchungen und Operationen2011

    • 著者名/発表者名
      Michael Isfort, Naomi Matsumori, Roland Bruhe
    • 雑誌名

      kinderkrankenschwester

      巻: 30. Jg. Nr.9 ページ: 378-386

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 病気の子どもの検査・処置における親の付き添い-ドイツの社会保障・医療制度から学ぶ-2011

    • 著者名/発表者名
      松森直美
    • 雑誌名

      小児看護

      巻: 34(7) ページ: 847-853

  • [学会発表] 医療処置を受ける子どもと親への心理的準備の実践状況と今後の課題2011

    • 学会等名
      第31回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      高知市文化ホール
    • 年月日
      2011-12-03

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公開日: 2013-06-26  

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