保健師教育課程での政策に関連する到達目標の達成に向けて、カリキュラムを開発するために、 1.保健師教育課程を持つ大学、教育機関の政策に関する教育の実態調査:保健師教育課程を持つ教育機関に、政策に関する教育の科目名、単位数と時間、講義・演習・実習の内容について質問紙調査を行い、教育の現状を把握した。保健師有資格者による教育は少なかったが、保健師教員は、今後その能力を伸ばし、教育を担当したいとの意向であった。 2.保健師教育課程における政策に関する教育の内容と方法についての評価:保健師として就業した新任者にとって、保健師教育課程での学習がどのように生かされているのかについて明らかにし、教育の評価を行うため、就業3年以内の保健師とその上司を対象とし計10名に面接調査を行った。 3.アメリカでの政策に関する教育についての聞き取り:コロラド大学において、学士課程教育、大学院修士課程教育、博士後期課程教育において、地域看護師/保健師を対象に、保健福祉行政の政策に関する能力育成の教育プログラムがどのように構成されているのか情報収集を行った。 4.保健師の政策に関する能力の育成について学会発表:平成17~19年度の文科研のデータのうち、保健師の政策に関する能力の育成について、第4回国際地域看護学会(アデレード、オーストラリア)にて発表を行い、保健師の政策に関する能力の基礎教育でのあり方について討論を行った。
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