研究概要 |
青年期の人々を対象に、食事摂取量と身体活動量を測定しその結果を視覚的に提示する。さらにその中から無作為に抽出した実験群には防護動機理論に基づいた健康教育を実施する。実験群と対照群を比較することで青年期における糖尿病予防のための健康教育の示唆を得ることを目的にした。 平成22年度は、青年期にある大学生を対象に調査を依頼し30名から協力を得ることができた。調査内容は、食事摂取量として佐々木らが開発した簡易型自記式食事歴質問票を用い、身体活動量としてライフコーダーEXを一週間装着した。さらに医病予防意識については宗像らが作成した予防的保健行動尺度、糖尿病の認識としては平成19年度国民健康・栄養調査で実施された「糖尿病に関する知識の状況」の質問項目を用いた。 糖尿病の知識ではで介入群が対照群比較して有意に知識が高かった(t=1.33,p<0.05)が、疾病予防行動では有意な違いがなかった。身体活動量では介入群と対照群に有意な違いはなかったが、身体活動量はどちらも増加していた。栄養調査については今後、分析を行う予定である。また、今年度も対象数を増加する予定である。
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