研究課題/領域番号 |
21592879
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研究機関 | 聖マリア学院大学 |
研究代表者 |
秦野 環 聖マリア学院大学, 看護学部, 准教授 (00352352)
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研究分担者 |
文珠 紀久野 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (70191070)
宮林 郁子 聖マリア学院大学, 看護学部, 教授 (40294334)
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キーワード | 国内暴動 / 女性の健康 / 女性の自立 / 継続的な支援 |
研究概要 |
平成23年度は本研究最終年度であり、研究最終目的である「メッセージの構築」のために、かつ研究活動をより意義深く、より広く対象地域へ啓発を行うため、ケニア全土における「16日間のジェンダーベースドバイオレンスに対する活動(Celebration 16 days of activism against Gender Based Violence 2011)」に合わせ平成23年12月ケニアへ渡航した。 当該目的である「性的被害者へのメッセージの構築」に向け、過去2年間の研究参加者(のべ約300人)と3年間の活動を振り返り、メッセージ"CHAGUA AMANI(自由の選択)"を採択した。これは平成23年度(2011年)のケニア全土における活動のテーマを踏襲した形となった。新規作成よりも、メディアなどでも取り上げられ、かつ当該研究参加女性も賛同した本メッセージを用いることで、人々への普及効果を期待することとなった。 今回のケニア渡航時、過去2年間の調査活動に参加した女性59名、現地調整員、ファシリテーターたちとミーティングを開催し、現在まで3年間の女性たちの取り組みについて振り返り、報告セッションを行った。本研究を通して4つの女性グループが誕生し、その全4グループがケニア政府の「ジェンダー・子供・社会開発省」に自助グループ事業として登録を行うことができた。今後は、基礎資金を回転させ、自助グループとして発展させていく予定である。また、今渡航中に、8名の研究参加者に対しより深く経験(暴動、その後の経緯)を聞く機会をもった(In depth interview)。 これらの活動を通して、国内暴動や紛争などにより身体的・精神的・社会的なトラウマを抱えた女性たちに対しては、継続的な心的サポートともに、自立活動につながる何らかの経済的支援が重要であることがわかった。
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