認知症のある老親を介護する勤労女性(以下、女性)のワーク・ライフ・バランス、うつ予防、夫の介護力育成に関わる精神的健康支援プログラムを作成し試行した。女性8人を対象に4回、1~4週間間隔、各回1時間程度のセッションと、夫婦4組にジョイント・セッションを1回実施した。標準化された尺度を用いた質問紙調査をプログラム開始前と終了時に行い統計学的に比較し、女性ではストレス対処行動のうち消極的行動が有意に低下し、介護負担感が減る傾向を確認したが、夫は妻に対する具体的な精神的支援の方法がわからず困惑していることが確認された。
|