心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者は、統合失調症などの精神障害に加え、アルコールや薬物等の物質を常用していた障害者も含まれている。物質使用障害を併発した患者は、服薬アドヒアランスが低く、社会参加も難しいことが多い。現在は、重大な他害行為の再発予防と共に社会参加の促進をめざし、試行錯誤しながら援助している。本研究では、このような患者の看護をするスタッフ・ナースのストレス状態を明らかにするとともに、今後の看護スタッフ教育に役立てるための物質使用障害をもつ患者への態度を把握する尺度を翻訳した。さらに看護師の新たな援助方法を創出することを目的として実施した。
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