対象者を上腕筋面積をもとに「低栄養群」と「非低栄養群」に分け、「在宅栄養アセスメント表」の34項目でχ2検定を行ったところ、性別で回答に有意差(p<0.001)を認めたため、「在宅栄養スアセスメント表」の各質問の点数表を男女別に作成し、「低栄養群」「非低栄養群」に分類できるようにした。次に、「在宅栄養アセスメント表」の34項目で判別分析を行ったところ、判定が最も的中する項目は男性32項目、女性34項目であったため、項目数を合わせるために質問数は34項目とした。その結果、上腕筋面積と、「在宅栄養スクリーニング点数表」での栄養障害の的中率は、男性76%、女性70.5%であり、おおよその栄養状態の判定を行うことができるという結論を得た。今後は、在宅療養者の健康状態・栄養状態の追跡調査を行う予定である。
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