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2009 年度 実績報告書

下肢関節疾患患者への運動介入プログラムとその評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21592892
研究機関神戸大学

研究代表者

上杉 裕子  神戸大学, 保健学研究科, 助教 (40423230)

研究分担者 平田 総一郎  神戸大学, 保健学研究科, 教授 (80238360)
黒田 良祐  神戸大学, 医学研究科, 講師 (80379362)
西山 隆之  神戸大学, 医学研究科, 特命准教授 (10379373)
西井 孝  大阪大学, 大学院・医学系研究科, 寄附講座准教授 (70304061)
キーワード変形性関節症 / 運動療法 / DVD / 在宅
研究概要

本研究では、下肢変形性関節症を有する整形外科外来患者を対象として、在宅で行える効果的な運動プログラムを開発し、DVDおよびパンフレットを作成し、その効果を検証することを目的とした。先行研究および整形外科医らの意見をもとに運動内容を検討した。運動内容はSLRや膝屈曲、伸展、股関節屈曲、足関節屈曲などからなる6パターンとした。客観的評価としてBMIより体格、生体電気インピーダンス方式体組成計の測定結果より「全筋量」「患側の筋量」「患側の筋力」「患側のWBI」、膝伸展筋力センサーより「患側の膝伸展筋力」、TUAGより歩行能力を明らかとした。主観的評価としてアンケート調査のVASより「患側の痛み」、老研式活動能力指標より、患者の生活自立度、Oxford hip score、Oxford knee scoreより「痛みや日常生活動作」、和式生活項目より「深い屈曲を伴う動作」SF-8よりQOL、運動セルフ・エフィカシー尺度より「運動に対する信念」、一般性セルフ・エフィカシー尺度;General self efficacy scaleより「結果を生み出すための信念」を明らかとした。同意の得られた患者にDVDおよびパンフレットを渡し、3か月の追跡調査ができた対象者は、変形性膝関節症8名(男性3名、女性5名)、変形性股関節症9名(男性0名、女性9名)、平均年齢61.2歳であった。客観的指標として「患側の筋量」「患側の筋力」「患側のWBI」「患側の膝伸展筋力」はやや上昇していたが、有意差は認められなかった。TUAGは有意に改善していた(p<0.01)。主観的指標で有意な改善が認められたのは痛みについてのVAS、痛みと身体機能を表すOxford score、身体機能を表すSF-8のPCSであった(p<0.05)。
また評価法の一つであるOxford knee score(OKS)の信頼性・妥当性の検証のため、術前のOKS調査を行っており、現在57名の患者より回答を得ている。今後術後調査を行うこととしている。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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