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2010 年度 実績報告書

若年認知症者の介護者およびその子どもへの支援方法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 21592903
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

小澤 芳子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60320769)

研究分担者 山下 美根子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (60301850)
日高 紀久江  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (00361353)
キーワード若年認知症 / 若年認知症の親を持つ子ども / 告知 / 遺伝
研究概要

I.目的:本研究は、若年認知症者の親を持つ子どもの思いを明らかにすることである。II.研究方法:若年認知症者の親を持つ子ども4名を対象に90分程度、告知の際の気持ちおよび親への思いについて、フォーカスグループインタビューおよび個別に半構造的インタビューを行った。対象者には、事前に研究説明および内容の録音・メモの承諾を得てから実施した。III.分析:録音テープ、メモから作成した逐語録を繰り返し読み、文章の意味が読み取れる一文ずつにコード化し、各コードを抽象化しカテゴリ化した。
IV.結果:1.子ども平均年齢は34.3±2.21歳、性別は男性2名・女性2名、要介護者は父親2名、母親2名であり、全員が別居であった。2.子どもの思いは、4カテゴリと10サブカテゴリが抽出された。(カテゴリは【】、サブカテゴリは〈〉)結果、【告知された時の思い】には、死刑宣告のようであった、全てが終わるようで怖かった、真っ暗な時間が過ぎていくような感じなどの〈診断によるショック〉、やっぱりそうだったのか、覚悟していた〈覚悟〉の2カテゴリが抽出された。【子どもとしての思い】には、これまで育ててくれた恩、介護によって親子関係が修復できたことへの感謝〈返礼〉、病気だから仕方がない、親だから仕方がないなど〈諦め〉、親との関わり方がわからない、毎日呼び出されるなど〈親との距離〉、情報の提供、施設などへの送り迎えなどの〈サポート〉の3サブカテゴリが抽出された。【自分の家族への影響】には、子ども同士の関係が築けない、子どもが犠牲になる〈子どもの成長〉、夫の世話ができない、離婚した方が楽になる、主人に申し訳ない〈配偶者との関係〉、家族で過ごす時間がないなど〈家族内のコミュニケーション〉の3サブカテゴリが抽出された。【将来への心配】自分もなるのか、.遺伝すると聞いた〈遺伝〉の1カテゴリが抽出された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Functions of Care-giving Family Members for Elderly People with Dementia ; Factors which promote Adaptability among Family Members2011

    • 著者名/発表者名
      小澤芳子
    • 学会等名
      国際アルツハイマー協会
    • 発表場所
      シェラトンセンタートロントホテル(トロント)
    • 年月日
      2011-03-26

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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