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2011 年度 実績報告書

脳血管障害者に対する教育媒体を用いたエンパワメントプログラムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 21592908
研究機関長野県看護大学

研究代表者

安田 貴恵子  長野県看護大学, 看護学部, 教授 (20220147)

研究分担者 山崎 洋子  山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (10248867)
キーワード脳血管障害 / 脳梗塞 / 療養生活指導 / 包括的プログラム / セルフケア / 多職種連携
研究概要

わが国で発症数が増加している脳梗塞に焦点をあて、発症後の療養生活におけるセルフケア能力の向上を目指したエンパワメントプログラムを検討する。平成23年度は、1.軽症脳梗塞患者の援助ニーズ分析に基づく支援内容の検討、2.療養生活の移行に関わる看護職のマネジメント力向上の学習方法の開発に取り組み、1および2の内容を踏まえて、脳梗塞発症時の早期対応から退院後の療養生活のセルフケア向上という一連の経過を包括する支援方策を検討した。
軽症脳梗塞患者の退院後の療養生活におけるセルフケアの調査結果からは、(1)脳梗塞後のセルフケア支援に関する内容と(2)医療機関と行政の保健部門の連携によるケアの継続性の保持を導くことができた。(1)については、家族(別居家族も含む)の協力状況も捉えた家族単位の支援、脳梗塞による影響だけでなく本人の家族内役割も含めて援助ニーズを捉える必要性、再発予防の努力や身体の痛みへの対処などの本人が努力していることについて認められ個別性に応じた助言や励ましが得られる機会の必要性などである。(2)については、介護ニーズが低いけれども生活面の援助必要度が高い群として軽症脳梗塞患者を把握するための、医療機関と行政保健部門の連携体制を構築する必要である。また、脳梗塞の徴候がみられた時に受診が遅れた事例が複数あったことから、脳卒中の徴候と対処についてのさらなる啓発の必要性を確認した。療養生活の移行に関わる看護職のマネジメント力向上の学習方法では、平成22年度の試行を踏まえて1回3時間・全3回の研修を病院看護師、施設看護師等を対象に実施した。研修受講者のアンケートより、療養場所の移行に伴う他職種連携に必要なスキルの習得とともに、顔の見える連携体制の重要性を確認した。以上の結果を踏まえて、脳血管障害者を中心に据え家族を単位とした、地域包括的なプログラムを検討した。

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公開日: 2013-06-26  

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