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2011 年度 実績報告書

介護保険施設の認知症高齢者の事前意思を尊重した終末期看護介入方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21592909
研究機関長野県看護大学

研究代表者

渡辺 みどり  長野県看護大学, 看護学部, 教授 (60293479)

研究分担者 百瀬 由美子  愛知県立大学, 看護学部, 教授 (20262735)
千葉 真弓  長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (20336621)
キーワード認知症 / 高齢者 / 終末期ケア
研究概要

介護老人福祉施設おいて認知症高齢者の事前意思を尊重した終末期ケアの看護の構成要素を抽出することを目的とした。25施設の看護管理者から得たデータから14事例の看取りに関する認知症高齢者の事前意思の把握方法、ケアへの活用方法、看取り後のケアの振り返りついて分析した。その結果、[ケアを計画する上で必要な情報の収集]として【高齢者の事前意思を把握する】【高齢者の人柄・好み・生活スタイルを把握する】が抽出され、[ケアの実際]として【なじんだ人や事柄を尊重し、その継続を支える】【事前意思を直接確認しつつケアする】【どのような内容であっても捉えた事前意思を尊重する】【高齢者の事前意思と状態を家族に発信する】【記録に残されている事前意思を尊重する】が抽出された。さらに、[事前意思を尊重したケアを振り返る手がかり]として【家族の満足感とケア提供者への感謝】【日々のケアに対する高齢者の表情や言動】【体調の持ち直し】【好み・なじみの尊重】が抽出された。これらは、事前意思を尊重した終末期ケアとその振り返りにおける構成要素と考えられた。
高齢者の人柄・好み・生活スタイルを把握することは、事前意思の活用、ひいてはケアを振り返ることにつながる。このケアの決定と実施の過程において家族の主体的参加を促し日常生活を継続できるよう積み重ねることが事前意思を尊重したケアを実現させる。
実施したケアを振り返ることは、終末期ケアの質向上のみならず、ケア提供者のモチベーションの維持にも貢献する。ケアを振り返る際の視点として、4つの手がかりは有用と考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 認知症高齢者の尊厳と終末期ケア2011

    • 著者名/発表者名
      渡辺みどり
    • 雑誌名

      日本看護福祉学会誌

      巻: 17(2) ページ: 1-3

  • [学会発表] 施設看護管理者による認知症高齢者の事前意思の活用とケアに対する振り返り2011

    • 著者名/発表者名
      二神真理子, 渡辺みどり, 千葉真弓, 他
    • 学会等名
      第24回日本福祉学会全国学術大会
    • 発表場所
      駒ヶ根市
    • 年月日
      2011-07-31

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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