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2010 年度 実績報告書

グループホームにおける認知症高齢者への終末期ケア方略に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21592910
研究機関長野県看護大学

研究代表者

千葉 真弓  長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (20336621)

研究分担者 渡辺 みどり  長野県看護大学, 看護学部, 教授 (60293479)
キーワード認知症高齢者 / 終末期ケア / グループホーム
研究概要

研究目的:グループホームにおける終末期ケア提供の現状と課題をふまえ、それぞれの施設が終末期ケア体制をどのように整えているのかを明らかにする。
研究内容:前年度実施した全国のグループホームへの質問紙調査結果より、終末期ケアの取り組み状況と課題、施設の終末期ケアの体制の違いを検討した。また、さまざまな背景を持つ施設が、終末期における入居者への医療とケアの提供のためにどのように看護体制と終末期ケア体制を整えていったのかを把握するためのインタビューを2施設に対して行った。
研究成果:1174施設(回収率24.0%)から回答を得られた(H21年度実施調査)。終末期ケアを経験している施設は607施設(51.7%)であり、入居者の平均要介護度は終末期ケア経験のない施設よりも重度で(P<0.001)、終末期ケア指針の保持、看取り介護加算の取得において有意に高かった(P<0.001)。看護師の雇用のある487施設(41.5%)は、そうでない施設に比較して終末期ケア経験の有無、地域医療連携加算の取得、看取り介護加算取得、終末期ケア指針の策定で有意に実施割合が高く、終末期ケアの課題に・困難の程度は「医療の知識・技術が不足」、「看護・介護の連携が困難」、「終末期ケア指針の策定が困難」の項目で有意に低かった。このことから、グループホームでの終末期ケア実施には、それぞれの施設の状況を熟知している看護師の存在が重要であると示唆された。
2施設への面接調査においても、施設の利用者の状況を熟知している看護師の雇用は終末期ケアの体制をとるうえで、必要であり望ましいとしながらも、雇用が困難であることなどが語られていた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] グループホームにおける終末期ケアの取り組み状況と課題-看護師の雇用の有無による比較-2011

    • 著者名/発表者名
      千葉真弓、渡辺みどり、細田江美、松澤有夏、曽根千賀子
    • 雑誌名

      日本看護福祉学会誌

      巻: VOL.16, NO.2 ページ: 1-13

    • 査読あり
  • [学会発表] グループホームにおける終末期ケアの取り組み状況と課題-看護師の雇用の有無による比較-2010

    • 著者名/発表者名
      千葉真弓、細田江美、渡辺みどり, 他
    • 学会等名
      日本看護福祉学会 第23回全国学術大会
    • 発表場所
      広島県廿日市市
    • 年月日
      2010-07-04

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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