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2009 年度 実績報告書

うつ病者家族を対象とした心理教育プログラムの開発及び評価

研究課題

研究課題/領域番号 21592918
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

木村 洋子  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (40280078)

研究分担者 長谷川 雅美  金沢大学, 医学部, 教授 (50293808)
キーワードうつ病 / 家族 / 尺度作成 / 心理教育 / 困難性
研究概要

本研究はうつ病を持つ人の家族を対象にした心理教育プログラムを開発し,その有用性を評価することである.平成21年度は,うつ病を持つ人の家族が経験する困難な出来事を量的に把握することを目的として,先行研究で作成した「うつ病者家族の困難性尺度」(5段階38項目)の信頼性及び妥当性を検証するためにアンケート調査を行った.対象者はDSM-IVうつ病性障害であると診断された人の同居家族である.多数の施設の協力を得て220部を配布し,51部の返信回答があった.(回収率23.18%)1. 質問項目の精製:項目分布及び項目間相関、α係数をもとに質問項目の精製を行った結果,19項目を削除した.残り19項目に対して探索的因子分析(主因子法・プロマックス回転)を実施し,固有値1基準で3因子が抽出した.因子負荷量が0.5未満であった4項目は削除し,最終項目として12項目とした.最尤法によるモデル適合度は.082であった.2. 因子構造及び内的整合性:[うつ病の症状と家族への影響:6項目、寄与率48.15%、α係数=.87]、[依存と訴え:3項目、寄与率12.16%、α係数=.78]、[機能不全:3項目、寄与率9.74%、α係数=.79]の3因子構造で累積寄与率は70.05%であった。したがって,「うつ病者家族の困難性尺度」の信頼性及び妥当性は確認された.さらに,うつ病を持つ人の焦燥感や希死念慮,自己評価の低さ,強い依存や訴えの多さ,日常生活上の機能不全,家族自身のイライラや意欲の低下,接し方がわからないなどがうつ病を持つ人の家族が経験する困難な出来事として明らかとなった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 同居家族のうつ病に対する認識プロセスと経験2010

    • 著者名/発表者名
      木村洋子, 上平悦子
    • 雑誌名

      公立大学法人奈良県立医科大学 医学部看護学科紀要 6

      ページ: 33-41

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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