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2011 年度 実績報告書

家族と看護師の協働による認知症高齢者の周術期ケアの実践と評価

研究課題

研究課題/領域番号 21592925
研究機関群馬パース大学

研究代表者

伊藤 まゆみ  群馬パース大学, 保健科学部, 教授 (50251137)

キーワード認知症高齢者 / 周術期看護 / 家族 / 術後せん妄 / 安全
研究概要

平成23・24年度は家族と看護師が協働して行う周術期ケアプランの作成・実践・評価、結果分析からのケアプランの標準化を研究目的とした。
1公立病院外科病棟において、家族と看護師の、入院時からの認知症患者情報の共有と情報を活用した療養環境の調整、入院中の家族機能の活用、せん妄発症時の睡眠環境調整のための外泊の効果について検討した。その結果、外泊群は在院群の約半数の日数でせん妄症状が消失し、認知症高齢者の術後せん妄の改善に自宅外泊が有効であることが示唆された。また、入院時の患者情報を家族と看護師が共有することにより、家族の不安軽減や患者への積極的な介入が生まれた。
次に、実践したケアプランの結果を分析・評価し、標準化を目的として、手術・外科的治療を目的とする認知症高齢者が多く入院する2つの病院の循環器系病棟で働く、中堅以上の看護師、病棟管理者を対象としたフォーカスグループインタビュー、個別インタビューを実施した。その結果、手術を受ける認知症高齢者の周術期ケアとして、①これまでの生活情報から導かれた認知症の行動・心理症状の把握と効果的な対応方法を含む術前ケア、②慣れ親しんだ環境づくりと、家族が提供するパーソナルケアによる患者の安心と安全を守る術後ケア、③家族の安心と患者の安心の相互作用を導く看護介入、の3つの骨子から構成された、手術を受ける認知症高齢者の周術期ケアの標準化プランを作成した。
今後は本プランを活用した認知症高齢者に対する周術期ケアを実践し、さらに評価・修正を加える必要がある。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Actual Nursing Practice by Proficient Nurses for Elderly Myocardial Infarction Patients and Problems with Self-Care2011

    • 著者名/発表者名
      Mayumi Ito
    • 雑誌名

      Kitakanto Med J

      巻: 61 ページ: 319-326

    • 査読あり
  • [学会発表] 急性期病院におけるせん妄患者への自宅外泊の取り組みの効果

    • 著者名/発表者名
      久保知恵子
    • 学会等名
      第43回日本看護学会-老年看護
    • 発表場所
      広島
  • [学会発表] 手術を受ける高齢者の認知症の有無による看護必要量の比較

    • 著者名/発表者名
      足利章江
    • 学会等名
      第42回日本看護学会-老年看護
    • 発表場所
      神戸

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公開日: 2014-07-24  

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