研究課題/領域番号 |
21592926
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
糸井 和佳 横浜市立大学, 医学部, 助教 (30453658)
|
研究分担者 |
亀井 智子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (80238443)
梶井 文子 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (40349171)
|
キーワード | 世代間交流 / 観察尺度 / 尺度開発 / 高齢者 / 子ども / 互恵的ニーズ |
研究概要 |
本研究の目的は、高齢者と子ども世代の交流を学術的・施策的に評価しうる指標の開発である。尺度のデザインはプログラムスタッフにより世代間交流プログラム参加者一人一人を評価する観察スケールとした。さらに世代間交流を促進するための視覚教育媒体の開発を行うことで、世代間交流プログラムの普及啓発を目指す。 今年度は、観察スケールの項目の選定を行った。具体的には先行研究である世代間交流参加観察研究結果であるカテゴリ、サブカテゴリからと、看護学、教育学、心理学などの多分野からの文献検索結果を合わせて、評価項目として抽出した。それらを暫定版の尺度としエキスパートチェックを世代間交流分野における学識者や現場の実践者に依頼した。結果的に6箇所12名のエキスパートチェックを受け、示唆内容を反映させるべく研究グループによる議論が行われ、評価項目を選定し、最終的に子どもの25項目、高齢者26項目からなる観察尺度暫定版が完成した。 なお、観察尺度の理論的枠組みについては、上位概念「互恵的ニーズ」中位項目「ジェネラティビティ」「psychological well-being」下位項目「教える/教えられる」「成功した人生の振り返りをする/過去からと過去について学ぶ」・「感情・情動」「他者とのコミュニケーション」に整理された。なお、本研究の実施にあたりA大学倫理審査会の承認を得た。今後、予備調査により尺度の洗練化を行い、さらに本調査により尺度の妥当性の検証を行うことが課題である。
|