研究課題/領域番号 |
21592926
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
糸井 和佳 横浜市立大学, 医学部, 助教 (30453658)
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研究分担者 |
亀井 智子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (80238443)
梶井 文子 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (40349171)
山本 由子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (00550766)
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キーワード | 世代間交流 / 観察スケール / 尺度開発 / 高齢者 / 子ども / 互恵的ニーズ |
研究概要 |
本研究の目的は、都市部地域における高齢者と子どもの世代間交流を評価し得る根拠に基づいた指標の開発である。世代間交流プログラム中における世代間交流による、高齢者個人、子ども個人への効果として、「教える/教えられるという行動面」「感情・情動面」「コミュニケーション」が活発になり、それらは観察しうるとの仮説のもと、高齢者個人、子ども個人の様子を実践者や研究者が観察してチェックする方式の暫定版観察スケールを作成した。今年度は、高齢者用27項目、子ども用26項目の暫定版観察スケールを使用した観察研究(予備調査)を行い、尺度の構成概念妥当性の検証を行った。対象は、継続した世代間交流プログラムに参加する60歳以上の高齢者120名、5~15歳の小中学生135名である。観察は、研究者ならびにトレーニングを受けた研究協力者により行われた。得られたデータの項目分析により、分布が偏っている項目や、観察者による観察がしにくく通過率が低い項目、IT分析にて尺度全体との相関が低い項目、GP分析により高得点群と低得点群の差がない項目は、尺度として弁別できないと考え、削除した。それらの項目を削除した後に因子分析を行い、尺度の構成概念妥当性を検討した。因子分析では、主因子法により、2因子、3因子、4因子にて検討したところ、3因子18項目、子どもは3因子16項目という最適解を得ることができた。今後は、その信頼性、妥当性を検証することが課題である。
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