研究課題/領域番号 |
21592931
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
小野塚 元子 京都橘大学, 看護学部, 助教 (30449508)
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研究分担者 |
奥野 茂代 京都橘大学, 看護学部, 教授 (90295543)
戸塚 規子 京都橘大学, 看護学部, 教授 (80303163)
仲口 路子 京都橘大学, 看護学部, 助教 (80531631)
水野 静枝 京都橘大学, 看護学部, 助教 (20342222)
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キーワード | 認知症高齢者 / 家族介護者 / 研修モデル / ストレスマネジメント / 介護力 |
研究概要 |
本研究の目的は、認知症高齢者の介護準備状態にある家族介護者(以下、家族介護者)の介護意欲を向上・維持し、認知症高齢者ケアの質の向上につなげるために、家族介護者を対象にした研修モデルを開発し検証することである。本年度は、研修モデル開発の資料とするべく家族介護者における認知症の理解とストレスマネジメント、介護意欲(含介護力)、QOLの実態を把握するため質問紙によるアンケート調査を実施した。調査結果の中で特筆すべきことは、家族介護者のストレスマネジメントスタイルについて、自分の気持ちを前向きにしようとする情緒的な対処行動をとる者の割合が、特に低い傾向にあったことである。介護という現実問題に向き合う日常の中で、家族介護者は、息抜きの時間を持つこと、気分転換が困難であることが伺えた。この結果から、家族介護者自らが、情緒的なサポートを得る場が必要ではないかとの観点から、家族介護者のための集いの場作りの構想をもった。さらに、本年度、関連研究の中で、同じ東洋の文化的背景をもつ中国の研究者と意見交換する機会を得た。これは、本研究を広い視野から検討していくことにもつながった。
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