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2011 年度 実績報告書

認知症高齢者の介護準備状態にある家族介護者を対象にした研修モデルの開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 21592931
研究機関京都橘大学

研究代表者

小野塚 元子  京都橘大学, 看護学部, 助教 (30449508)

研究分担者 奥野 茂代  京都橘大学, 看護学部, 教授 (90295543)
戸塚 規子  京都橘大学, 看護学部, 教授 (80303163)
中元 つかさ  京都橘大学, 看護学部, 助手 (70582865)
キーワード認知症高齢者 / 家族介護者 / 研修モデル / ストレスマネジメント / 介護力
研究概要

本研究の目的は,認知症高齢者の介護準備状態にある家族介護者(以下,家族介護者)の介護意欲を向上・維持し,認知症高齢者ケアの質の向上につなげるために,家族介護者を対象にした研修モデルを開発し検証することである.本年度は,(1)研修プログラムの試行結果をもとに精選したプログラムを実施し評価する,(2)昨年度から開始した家族介護者の集いの場作りの開催を継続し評価することを計画した.
(1)研修プログラムの実施評価
A地域の高齢者クラブに所属し,介護を始めた,あるいはこれから介護を始める可能性があり,研修参加意思のあった9名に対し,計5回を1コースとし,3回目に演習を配置したプログラムを実施した.演習は認知症高齢者と家族の理解と関わり方について,物とられ妄想により生じたトラブルの事例を演じ,研修参加者に望ましい関わり方を考えてもらう内容とした.1コースの研修前・後のアンケート結果と演習直後のアンケート結果をもとに評価した.1コースの研修に演習を組み込むことにより,参加者が認知症高齢者に周辺症状が見られた際の対処方法について具体的に考えることができたのではないかと考える.介護準備状態にある介護者の介護意欲の向上・維持のためには,介護を始める前あるいは介護の初期から継続した教育が必要である.特にこの時期は,介護をイメージ化していく時期であり,介護初期,介護に関わる可能性のある対象にとって,身近に考えることができ,わかりやすい演習を取り入れた研修の精選・検討が必要である.
(2)家族介護者の集いの場作りの開催
開催以降,集いの場を周知してもらう過程にあると考え,家族介護者に限定せず開催してきた.その結果,家族介護者の参加より認知症高齢者本人,地域の高齢者の参加が目立った.家族からは,参加して楽しい,気軽に話ができる場であるなど一定の評価は得ているが,今後開催の方向性について検討が必要である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] The Perception of A Hospital Nurses about Caring-for Elderly Persons with Dementia and The Family Caregivers in A Big City of China2011

    • 著者名/発表者名
      小野塚元子
    • 学会等名
      日中韓第3回看護学会学術集会
    • 発表場所
      梨花女子大学(韓国・ソウル)
    • 年月日
      2011-10-26
  • [学会発表] 認知症高齢者の介護に関する研修の実施と評価2011

    • 著者名/発表者名
      中元つかさ
    • 学会等名
      日本老年行動科学会第14回大会
    • 発表場所
      ウエディングプラザ・アラスカ(青森県青森市)
    • 年月日
      2011-10-09
  • [学会発表] 認知症高齢者の家族介護者の集いの場作りに向けた取り組み-地域との連携を目指した「いちごカフェ」開催の実践報告2011

    • 著者名/発表者名
      小野塚元子
    • 学会等名
      第12回日本認知症ケア学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2011-09-25

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公開日: 2013-06-26  

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