研究概要 |
[研究の目的]グループホーム(以下,GH)における終末期ケア提供時の連携に関する課題を再検討し,研修会や事例検討会という介入をとおして終末期ケアに関わる実践者が自ら課題に気付き,研究者との協働により,認知症高齢者GH終末期ケアにおけるより効果的・効率的な看護連携システムを開発することを目的とする. [研究実施状況]平成22年度は,以下の内容で研究を遂行した。 1. 全国調査の実施 2. 終末期ケア研修会の実施 1) 介入計画を立案し,介護職と看護職(訪問看護師含む)を対象に10月30日31日に大阪府下で「認知症高齢者のための終末期ケア研修会」を実施した.参加者:合計142人 2) 調査内容は,終末期ケア知識・態度の変化,連携状況の変化,死生観の変化,ケアマネージメント能力の変化について自記式質問紙を配付し調査した.また,介入予定のグループホームの終末期ケアの連携の現状を把握するために半構成的面接を実施し,質的にデータ収集した.ベースライン・3か月後のデータ収集が終了しており分析中である. 3. 追加研修会および事例検討会の継続介入 追加研修会をグループホーム7施設(訪問看護ステーション含む),継続介入としての事例検討会をグループホーム3施設において実施した. 4. 看取りを終えた家族に対して,終末期ケアの満足度についてインタビュー(半構成的面接)を実施し,分析中である.今後も,上記データ収集を継続していくとともに,システム案の構築を進めていく予定である.
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