研究課題/領域番号 |
21592934
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
松岡 純子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 講師 (40375621)
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研究分担者 |
玉木 敦子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (90271478)
初田 真人 近大姫路大学, 看護学部, 助教 (70512656)
西池 絵衣子 天理医療大学, 医療学部, 助教 (90559527)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 広汎性発達障害 / 学齢期 / 母親 / 看護援助モデル / 精神看護 |
研究概要 |
平成24年度は、これまで実施した研究及び文献検討を基に考案した、学齢期の広汎性発達障害児とその母親のストレングスに焦点を当てた看護援助モデルに基づいて、3組の学齢期にある広汎性発達障害児とその母親に看護援助を実施し、実践結果を分析した結果から、看護援助モデルを精錬・修正した。以下に詳しく述べる。 先行研究結果及び文献検討からは、学齢期の広汎性発達障害児をもつ母親は、子どもの乳幼児期から継続する困難に加えて、学齢期特有の困難を日々の生活の中で体験しており、広汎性発達障害の特性と心理的支援に関する知識と技術を併せ持つ専門家による支援や、母親への支援と共に子どもの強みに焦点を当てた子どもへの支援を提供することの必要性が示唆された。これらの結果に基づいて、Rapp & Goschaのストレングスモデルを基盤とし、広汎性発達障害児とその母親を一組の援助対象とした看護援助モデルを開発した。対象は、学齢期にある広汎性発達障害児とその母親であり、看護援助モデルが目指す成果は、学齢期にある広汎性発達障害児とその母親の生活の質、生活の満足、有能感、自信、安心感、希望の獲得あるいは向上であった。援助方法は、①アセスメントと目標設定、②看護援助、③関係性の構築によって構成された。 3組の学齢期にある広汎性発達障害児とその母親を対象とし、子ども、母親、看護師の3者で、広汎性発達障害児及び母親のストレングスに焦点をあてたアセスメント、子どものストレングスや希望を重視した目標決定、目標達成のためにできることを話し合った。月1回程度の訪問を継続し、事例ごとに目標を目指して看護援助を実施した。約6か月の実践結果及び母親へのインタビューの分析から、子どもの発達過程の課題とその時期の希望についてモデルに組み込む必要性が示唆された。看護援助モデルに、子どもの発達過程に応じた課題と希望を組み込むように修正した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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