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2011 年度 実績報告書

糖尿病を併せ持つ精神疾患患者に疾病の自己管理を促す患者参画型糖尿病教室の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21592937
研究機関島根県立大学短期大学部

研究代表者

石橋 照子  島根県立大学短期大学部, 教授 (40280127)

キーワード精神疾患患者 / 糖尿病 / 患者参画型糖尿病教室 / 自己管理 / エンパワメント / コーチングスキル
研究概要

患者参画型糖尿病教室を企画した目的は,患者の参画力(自らそこにコミットメントし,課題解決に向かう行動を企画・実施・評価・伝承していく力)を育成することである。
A精神科病院とB精神科デイケアにおいて,6~8名のグループを作り,1か月に1~2回の割合で教室を開催した。その進め方は,まず,患者に糖尿病に関して知っていることを書き出してもらい,KJ法により既知と未知を整理する図解を作成する。図解をもとに,メンバー参画により学習会を企画していくものである。何回か学習会を実施した後に振り返りを行い,各自が目標設定をするセッションを取り入れるようにした。Aグループは2年以上,Bグループも1年以上継続し,その効果を糖尿病検査データの推移で実証できた(石橋,第5回島根看護学術集会論文集,2010)(石橋,第2回日中韓看護学会,2010)。
今年度は,患者の振り返りの語りから,アウトカムとしてのエンパワメントを抽出し,「オープン性の高まり」「現実に立ち向かう意欲」「自己成長」「生活の質の改善」「能力の開花」「希望の感覚」「コントロール感」「自己決定」のパワーが高められたことを明らかにした(石橋,第37回日本看護研究学会,2011)。
また,患者参画型糖尿病教室を担当してきた援助者に,フォーカス・グループ・ディスカッションを行い,エンパワメントにつながった援助方法として,「ペースを合わせる」「グループダイナミクスを活用する」「関心を向け続ける」「成功体験を活用する」「やりたいことに取り組む」「メカニズム(原理)を伝える」「入念な準備をする」「具体的に対応する」「認める」「自分で考える機会を提供する」などを明らかにした(石橋,第6回島根看護学術集会,2011)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 患者参画型糖尿病教室に関わったスタッフの意識の変化とエンパワメントを高める介入方法2012

    • 著者名/発表者名
      石橋照子, 藤井明美, 福島素美, 門脇惠子
    • 雑誌名

      第6回島根看護学術集会論文集

      巻: 6巻 ページ: 42-45

    • 査読あり
  • [学会発表] 患者参画型糖尿病教室の参加者にみられたエンパワメント2011

    • 著者名/発表者名
      石橋照子
    • 学会等名
      第37回日本看護研究学会学術集会
    • 発表場所
      神奈川県
    • 年月日
      20110807-08
  • [学会発表] 患者参画型糖尿病教室に関わったスタッフの意識の変化とエンパワメントを高める介入方法2011

    • 著者名/発表者名
      石橋照子,藤井明美,福島素美,門脇惠子
    • 学会等名
      第6回島根看護学術集会
    • 発表場所
      島根県
    • 年月日
      2011-07-09

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公開日: 2013-06-26  

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