研究概要 |
脳血管障害発症後の混乱期にある患者と家族に対して,家族機能の改善や強化を図る看護介入プログラムを構築し,その有効性について検討した。本プログラムは,家族成員の「感情の安定化」と教育・指導・認知の修正等による「療養生活上の目標の共有化」の2点を柱とする。 介入を試みた6事例の家族機能の変化を, Family Assessment Device(FAD)で比較すると,患者は「情緒的反応」「情緒的干渉」で,家族は「問題解決」「情緒的反応」「情緒的干渉」で改善傾向を示し,本プログラムは患者と家族の情緒面での安定化に寄与できると推測できた。
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