1.教育内容、教育方法及び評価方法の策定 地域看護学専攻修士課程修了者あるいは訪問看護分野の認定看護師であり、訪問看護経験5年以上で現在訪問看護に従事している訪問看護師11名にインタビューを実施した結果、先行研究及び文献を基に教育内容、教育方法、評価指標及び評価方法を策定した。これまでのフィジカルアセスメント研修では研修で修得した知識及び技術を実践で活用できないことが問題になっているため、訪問看護活動に活かせるように、研修内容は講義、実践を想定しシミュレーターを使用した演習及び事例を用いた演習とし、評価は実践を想定した実技試験とした。 2.教育内容、教育方法及び評価方法の妥当性の検討 策定した教育内容、教育方法及び評価方法について、フィジカルアセスメント教育及び研究に実績のある分担研究者、研究協力に承諾が得られた訪問看護分野の認定看護師8名と妥当性について検討を重ね、決定した。フィジカルエグザミネーションの技術及び事例を用いた演習では、訪問看護分野の認定看護師8名を指導者とすることとした。 3.指導方法及び評価方法の信頼性の検討 訪問看護分野の認定看護師8名が演習において技術指導ができるように、フィジカルエグザミネーションの実践状況を確認し、指導を行った。実技試験については、評価基準を用いて研究者との評価者間一致度κ係数が0.7以上になるまで、評価基準について話し合い評価を繰り返した。評価に用いる質問紙については、訪問看護師に協力を依頼し、再テスト法を用いて信頼性を検討した。
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