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2010 年度 実績報告書

末梢神経損傷後のニューロパチックペインとサイトカインネットワークの関連

研究課題

研究課題/領域番号 21600017
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

神原 政仁  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (10441312)

研究分担者 小林 希実子  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (70418961)
有村 佳修  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (30419824)
中野 範  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (40412019)
キーワードサイトカイン / 神経傷害性疼痛 / 脊髄後角 / マイクログリア / アストロサイト / TNF alpha / TNF受容体
研究概要

末梢神経が損傷されると神経節あるいは脊髄でsatellite cellやマイクログリアが活性化し、神経傷害性疼痛の発生に関与していることが近年明らかとなり、in vitroの実験系において活性化したマイクログリアから遊離されたサイトカインがneuronの過興奮性や神経因性疼痛の形成に重要な役割を果たしていることが示唆されている。平成21年度の結果から神経因性疼痛モデルの一つであるSNIモデルラットの脊髄において、TNF alphaはnaiveでは検出できず、SNIモデル作成12時間からマイクログリアで増え始め、24時間をピークに、72時間後にはnaiveと同レベルまでmRNAの発現量が下がっているという一過性の発現パターンに対して、TNFR1受容体、TNFR2受容体共にモデル作成後3日をピークに発現量が増加していた。このことから、TNF alphaのピークが24時間で48時間後には検出できなくなるにもかかわらず、受容体の発現ピークが3日後であるため、他のリガンドがTNF R1, R2受容体に作用しているのではないかと考え、リンホトキシンalphaとリンホトキシンbetaをRT-PCR法、in situ hybridization法を用いて検討した。その結果、DRG,脊髄においてリンホトキシンalpha, beta共に検出できず、SNIモデル作成1~14日において増加も見られなかった。そのため、脊髄後角においてTNF R1, R2は一過性に発現するTNF alphaが神経因性疼痛を引き起こす重要な因子であることが考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] ペインクリニックにおける慢性疼痛の治療2010

    • 著者名/発表者名
      村川和重, 他9名
    • 雑誌名

      Journal of Neurosciences for Pain Research

      巻: 12 ページ: 5-10

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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