研究課題
基盤研究(C)
本研究は、脊髄抑制性シナプス前神経終末部の小胞型抑制性アミノ酸運搬体(VIAAT)とグルタミン酸を基質にGABAを生成する酵素(GAD)に着目して、これらの機能共役の機構を解析し、その生理学的意義を明らかにするとともに、慢性疼痛時の変化を考察することを目的とした。慢性疼痛時には脊髄への感覚入力が高まって脊髄でのグルタミン酸放出が増えると考えられるが、細胞外のグルタミン酸は、抑制性神経終末部に取り込まれてGADとVIAATの共役によりシナプス小胞のGABA濃度を増加させ、グリシンン濃度を低下させることがわかった。また、神経回路活動が活発になることによりGADとVIAATの共役は強化され、一方、神経回路活動が抑制されるとGADの発現が弱まることが示唆された。
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