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2009 年度 実績報告書

大学博物館所蔵古写真の現代的意義に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21601001
研究機関北海道大学

研究代表者

加藤 克  北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助教 (50321956)

研究分担者 山崎 幸治  北海道大学, アイヌ・先住民研究センター, 助教 (10451395)
キーワード大学博物館 / 古写真 / デジタル化
研究概要

古写真被写体の現状調査をデジタル化した古写真画像を持参して、余市・忍路地域、釧路・厚岸地域、登別・白老地域、新得・富良野地域で実施した。
余市では、余市町水産博物館の展示の状況変化および博物館周辺の建築物の変化を追うことができた。忍路では、北海道大学の附属施設(忍路臨海実験所)の変化・維持の記録として有益なものであることを確認し、北海道大学の歴史資料として利活用することを可能とした。また臨海実験所周辺の神社などの変化の様子を把握し、地域の歴史資料としての価値を見出した。
釧路・厚岸地域では、北海道教育委員会における文化財調査の際に撮影された写真であることを確認するとともに写真資料に付属しない撮影場所の情報を付与した。
登別では、登別クマ牧場の開場期の様子を把握する写真であることを確認するとともに、併設されているアイヌ資料展示施設ユーカラの里の変化を追うことができた。また、登別で撮影された写真が過去の研究において日高地域での撮影であるとされていることなど、情報修正も可能となった。白老地域では、アイヌ民族博物館の研修生の講義を兼ね、アイヌ民族博物館建設前のポロト湖周辺の様子を示す写真であることを調査するとともに、古写真の意義とその調査方法について指導を行った。
新得地域では、昭和40年前後のバッタ塚の写真と現状とを比較し、鉄道廃止後の景観の変化を把握することが可能となった。富良野地域では、東京大学附属演習林の遠景および金山湖ダムの写真であることを確認した。
いずれの調査においても、古写真に付属する不十分な情報を現地調査で補い、同時にその写真の研究面・文化資源面での価値を高めることにつながった。

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公開日: 2012-07-19  

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