研究課題
今年度はプロジェクトの1年目なので、情報と作品の収集、実験的な試みに重点を置いた。広瀬は"触"の概念を深めること、小山は"共"の意識を広げることからユニバーサル・ミュージアムの具体像にアプローチした。2009年7月18日および8月1~3日、兵庫県丹波の森公苑が主催した「縄文の森塾」において、陶芸家・宮本ルリ子の指導による縄文土器プロジェクトの制作過程を取材し、触文化に関連する作品収集のノウハウを学んだ。吹田市立博物館の企画展「さわる五感の挑戦Part4」(9月12日~10月4日)の関連イベントとして、9月13日に香道家・早川光菜の講座と実演「雅な香を楽しむ」を実施し、視覚障害者を含む多様な参加者が"共"に嗅覚芸術の世界に遊んだ。続いて10月2日には、宮本ルリ子の指導によるワークショップ「埴輪土鈴をつくる」を開き、"触"にこだわる土器作りに取り組んだ。2010年1月29~30日、青森県三内丸山遺跡と土器収蔵庫を訪問し、多くの貴重な資料を触学した。本研究会には13名の研究協力者も参加し、ユニバーサル・ミュージアムについて考察を深めた。1月30日には青森県立盲学校との共催で、盲学校生徒を対象とする土器作り体験ワークショップも行なった。1月31日には、青森公立大学・国際芸術センターと青森県立美術館を訪ね、博物館・美術館における視覚障害者対応について、各館の担当者と情報交換の場を持った。3月5~6日、国際基督教大学博物館湯浅八郎記念館で、同大学における視覚障害学生の受け入れについて、教養学部の吉野輝雄教授の講演会を開催した。本講演を通じて、視覚障害者への特別なサービスという発想ではなく、「共活」(ともにいかす)をめざす新たな理念が今後の博物館に必要なことを確認できた。講演会とあわせて、民芸品などを中心とする博物館の収蔵資料を触学し、一般参加のミュージアム関係者29名を交えて「ユニバーサル」(誰もが楽しめる)の意味について討論した。
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邦楽ジャーナル 277号
ページ: 45
京都大学新聞 2450号
ページ: 6面
『世界思想』(世界思想社編集部編)(世界思想社) 37
ページ: 1-4
日本教育美術連盟研究紀要 8(刊行予定, 印刷中)
『ミュージアム・シアターのすすめ』ミュージアム・シアター・ワークショップ (刊行予定, 印刷中)
『特別支援教育の基礎』(土橋圭子他編)(東京書籍)
ページ: 324-325
月刊みんぱく 第33巻第9号
ページ: 8-9
中日新聞 2009.10.6夕刊
ページ: 11面
『奇跡の人』上演パンフレット
ページ: 30-31
文化庁月報 494号
ページ: 22-23
吹田市立博物館 館報 9
ページ: 33-40
ミュゼ 90
ページ: 14-16
月刊みんぱく 第33巻第4号
ページ: 10-11
月刊みんぱく 第33巻第12号
http://www.minpaku.ac.jp/research/sr/21601008.html