美術を通してアフリカはどう語られているか-ビエンナーレと美術館の力学の研究

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21601009
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 博物館学
• 研究機関: 立教大学 (2012); 国立民族学博物館 (2009-2011)
• 研究代表者: 川口 幸也 立教大学, 文学部, 教授 (30370141)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2012
• キーワード: アフリカ美術 / 表象 / 権力関係 / 美術館 / ビエンナーレ / 展示

研究概要

アフリカの同時代美術はアフリカ内外のビエンナーレや美術館で着実に存在感を高めてきたが、ここしばらくは一服の感がある。一方で、ヨーロッパでは、美術館よりも民族博物館の方がアフリカの同時代美術の収集に前向きである。こうした事態を踏まえて、アフリカの同時代美術を、ビエンナーレや美術館での展覧会など、既存の場や機会を捉えてアートとして積極的に提示していくと同時に、アフリカの同時代美術のかたり方を根本から見直して、アートとは異なる新たなかたりのしかけを築き、それによって語っていく必要がある。

研究成果

• [雑誌論文] 場の政治学-アフリカの同時代美術はどこに展示されてきたか (2012)
  • 著者名/発表者名: 川口幸也
  • 雑誌名: Mouseion 巻: 58 ページ: 1‐18
• [雑誌論文] Contemporary African Art and the Museum: A Roundtable (2012)
  • 著者名/発表者名: Yukiya Kawaguchi(etal)
  • 雑誌名: Journal of Contemporary African Art 巻: 31 ページ: 46-111
• [雑誌論文] A Fateful Journey: A Curator's Perspective (2011)
  • 著者名/発表者名: Yukiya Kawaguchi
  • 雑誌名: Nka: Journal of Contemporary African Art 巻: no.28 ページ: 106-112
• [雑誌論文] 珍奇人形から原始美術へ-非西洋の造形に映った戦後日本の自己像 (2009)
  • 著者名/発表者名: 川口幸也
  • 雑誌名: 国の生まれる場東信堂 ページ: 36-47、58-69
  • 査読あり
• [雑誌論文] 語り始めたアフリカ-アフリカ美術の新たな動き (2009)
  • 著者名/発表者名: 川口幸也
  • 雑誌名: アフリカの美-ピカソ、モディアリアーニたちを魅了した造形」展図録MOA 美術館 巻: 28 ページ: 151-153
• [図書] 同時代のアフリカ美術-複数のかたりの共存は可能か (2011)
  • 著者名/発表者名: 川口幸也
  • 総ページ数: 362
  • 出版者: 明石書店
• [図書] 美術館という幻想-儀礼と権力 (2011)
  • 著者名/発表者名: 川口幸也訳
  • 総ページ数: 315
  • 出版者: 水声社
• [図書] 彫刻家エル・アナツイのアフリカ (2010)
  • 著者名/発表者名: 川口幸也
  • 総ページ数: 18-31
• [図書] (2010)
  • 著者名/発表者名: 川口幸也 小川了
  • 総ページ数: 174-178
  • 出版者: 明石書店
• [図書] 展示の政治学 (2009)
  • 著者名/発表者名: 川口幸也
  • 総ページ数: 391
  • 出版者: 水声社
• [図書] 芸術の生まれる場 (2009)
  • 著者名/発表者名: 川口幸也、木下直之
  • 総ページ数: 36-47、58-69
  • 出版者: 東信堂