市民団体が中心となって耕作している「おばあちゃんの畑」において、毎月第2日曜日は「畑の日」と決め、地域の人だけでなく都会からの人々などとともに農作業をし、お年寄りの持っている知識などの伝承活動をおこなった。 また、公民館との連携で、親子教室と一緒に活動し、地域のお年寄りと子どものとの異世代間交流の場を持つことができた。 地域で活動している様々な機関や団体との連携が大きな可能性を秘めていることがわかた。 地域で使われていた農具や農産物の流通について、近くの町場である久留里とのかかわりや、小糸川、小櫃川の水運なども含め、NPO法人久留里フィールド・ミュージアム、君津市立久留里城址資料館、宿場の風の会、清和の古文書を読む会などの諸団体と共同で調査研究をした。 それをきっかけとして、市民自らが地域の民俗芸能を調べ、記録を地域に保管していこうという動きがでてきた。「畑」から派生して、地元にある様々な資料に対する意識が高まってきている。 エコミュージアムを地域に根付かせるきっかけとして、多くの人々が参加できる素材からスタートすると事が効果的であることがわかった。
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